「紀伊半島釣りマップ」に、釣れた魚と日にちを記入。紀南の沿岸では、なぜかこの寒い時期にでかいカマス(タイワンカマス)が入れ食いになる。初めて釣ったのは2002年3月2日。夜中、真っ暗な浜でヒットしたのを覚えている。
2003年の釣果
50cmクラス
以来、毎年1~3月ごろを中心にこの大カマスが釣れ、当たり日は50匹以上の入れ食いに。河口でもガンガン釣れるので、シロウオ、稚アユなどを追ってるのかと思いきや、さばいてみると必ずお腹の中はスッカラカン。南方系の魚が、なぜにこの最も寒い時期に、ベイトフィッシュを追うわけでなく河口でたむろするのか? 以前から不思議でしょうがなかった。本当に興味深い魚だったが、この大カマス、4、5年前から全く釣れなくなり、冬場の楽しみが一つなくなってしまった。
昨年晩秋にたくさん雨が降ったおかげで春先の稚アユの数は多い。「ことしはカマスが復活するかな」と期待していたが、先日来の大雨やらなんやらでタイミングが合わず、釣りに行けず終い。しかし、11日夜、風もやんだため、御坊で用事を済ませた後、鳥人・梶やんの私用について田辺まで行くことを機に、ポイントまで足をのばした。
梶やんの知り合い情報によると、どうやらことしは大カマスが復活しているよう。たどり着いた最初のポイントでのワンキャスト目、いきなりヒット! 40cmほどの小ぶりだったが、久しぶりの大カマスに感動。以後、ポイントを転々とし、合計6匹をゲット。アタリが連発した場所や、ワンバイトのみの場所も。タイミングが合えば二ケタ釣りはできそうだ。
1投目でヒット
40~50cmが6匹
さて、この大カマス、捕食が極端にうまいと見られ、入れ食い時にガンガン当たってきても、的確にルアーにアタックしている。というのも、リーダーにはほとんど傷がついていない。タチウオなどで二ケタ釣ると、ほぼ必ずリーダーは傷つき、ヘタすれば切られる。安心してミノーなどを使えるのもうれしい。
味のほうは、本カマス(アカカマス)やヤマトカマスに比べてやや落ちる感じがする。筋っぽさと身の柔らかさは、どのカマスも同じだが、ちょびっとだけ臭みがある気がする。(海)
ちなみにバラクーダではない
バラクーダのアップ
タイワンカマスのアップ