で、例によって近所の飲み屋さんにメバルを持ち込み。城北春の陣第2ラウンド。
さすがに今回は高級魚とあっておだいどこ「貳番家」店主、和の鉄人・加太六三郎さん、イタリアン酒場「発」マスター、イタリアンの鉄人・浜口八二郎さんも、タイワンカマスの時よりは明らかにテンションがアップしてた気がする。メバルは、尺近くの大物になると、高級料亭では煮物で3000円ほどするとか。
まずは貳番家さん。テーマは「大往生」。良型のメバルを頭から尻尾まで、余すところなく使用した天ぷらに。身はもちろん、頭、骨もせんべいのようにカリッと揚げており、それを塩だけで食べると素材の味がそのまんま引き出され、超絶品。身のプリプリ感と、骨のパリパリ感が一度に楽しめた。これぞプロの揚げ加減。下ごしらえも相当丁寧にやってもらったみたいで、やや水っぽかった身は昆布じめで水分を抜き、骨せんべいも、一夜干すことにより、大きなメバルにもかかわらずまったく固くなく、余すところなく平らげてしまった。まさに魚にとっては大往生。おそらく酒の肴としては最上級の一品だろう。
頭もカリッとおいしく
まさに大往生
続いて発さん。今回は見た目から楽しい超豪華アンティパスト(前菜)に。イタリアンの赤と緑の彩りはもちろん、日本料理の姿造りをヒントにしたような躍動感のある造形で揚げ物にしたメバルに、トマトやルッコラなどを散りばめていた。バルサミコ酢で整えられたあっさり味のサラダは、みずみずしく、まさに春を告げる魚にふさわしい。また、メバルの跳ねるような姿は釣り人の心を刺激する。※にくそい。実に、にくそい演出(※和歌山弁でにくらしいのこと)。
にくそい
ほんまにくそい
貳番家の加太さん、発の浜口さんともにアイデアいっぱいの料理人。城北公園を東西に挟み、鋭意営業中です。
※お店の許可を得ています。通常は食材の持ち込みはNGです。
【貳番家】城北公園東っ側。TEL:073(422)1577
【発】城北公園西っ側。TEL:073(431)8282
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2人とも最初は様子見で「煮付けにします」って言うてたんやけど。仕方ないので、煮付けは自分で作った。これはこれで美味し。(海)