和歌山市の劇団、劇団ノスタルジアの第10回公演「春の海・桜日和」が、来週末の24・25日に迫りました。練習に取り組む団員らは、構成の最終調整と演技の練り込みに取り掛かっています。
昭和61年の第一回公演「銀河鉄道の夜~君だけのノスタルジア・ナイト」以来、着実な活動でファンを増やし、和歌山の演劇の底辺を広げてきたともいえる同劇団。ここ数年は他劇団での客演や文化庁助成事業である和歌山演劇大学などでの取り組みが続いたため、同劇団単独公演は実に4年ぶりとなります。
今回は、クジラ漁を営む村に住む3人姉妹の周辺を描く舞台。セットや小道具を極力なくし、出演する7人のアクターの演技力のみで引っ張る展開が見どころです。また、同劇団おなじみのユーモアや、客に考える余地を残す演出も楽しみ。
取材にお邪魔した日は、通し練習の中で一人ひとりの所作を細かくチェック。動きや台詞、そのニュアンスからもできるだけ余計なノイズを取り除き、全体の演技を研ぎ澄ます作業中。スタッフの真剣なまなざしに、完成への期待も膨らみます。
時間をかけて細かなディティールを積み重ねます。ほんの数秒のシーンも幾度となく繰り返し練り上げます。
今回のセットはイスのみ。動きが全てとなるアクターたちは、緊張感あふれる舞台を作り出します。観客も舞台から一瞬も目が離せません。
劇団主宰で作・演出を担当する岡崎義章さんは「今年生誕150周年を迎える劇作家・チェーホフのエッセンスを取り入れた、ノスタルジア版『三人姉妹』。時事的なテーマもピリリと利かせたスピーディーなエンターテイメントです。初めての人でも分かりやすい、チェーホフを知っているならより面白い舞台に仕上げています」とPRしています。
- 劇団ノスタルジア第10回公演 『春の海、桜日和』
■会場:和歌の浦アート・キューブ Aホール2010年4月24日(土) 14:30- 19:00- 4月25日(日) 13:30-
■チケット:日時指定
※ チケットは、和歌の浦アートキューブ、和歌山市民会館、宮井平安堂本店で発売中!前売り 一般1800円、中高生1500円 当日 一般2300円、中高生2000円
※ 劇団ノスタルジアでも予約受付中
※ 問い合わせ:℡073・456・0414 nostalgianet@yahoo.co.jp
Actors:
and
■ HP