「今晩メバル行きませんか?」と自信満々で電話をくれた山本典史さん。世の中はゴールデンウイーク真っ最中で、フィッシングプレッシャーは最高潮。しかもシーズンはほぼ終盤。そんな「悪条件」も関係ないと思わせるオーラが彼のすごいところ。ことしも目標にしていた「尺メバル」には届かなかった自分には最後のチャンスか? 紀北周辺をランガンすることに。
まず最初の場所。A級ポイントにはさっそく先行者の人影が。足下に良型のチヌを横たわらせて黙々と釣っているそのアングラーを横目にさらに先に。「ここでやりましょか」という山本さんの声でスタートフィッシング。
1投目、いきなりぼくにヒット。ナイスファイトは良型フグ(泣)。続いて引ったくるようなアタリがあり、「尺キターッ!」と期待したが、エラ洗いを連発してフックアウト。たぶん40cmほどのヒラセイゴかと思われる。
そんなことをして遊ばれている間に山本さんは着々と本命をゲット。ぼくにヒットするのはフグばかり。ワームはすぐにガジガジにされるし、なんとかヒットさせても、その姿を見てはテンションが下がるのみ。
「…『フギング』ってジャンル、確立できませんかね?」
「それは、支持者がいないからダメでしょ」
そらそうや。
しかし場所を移動してもフグの猛攻が続く。そんな中、ぼくにもようやく竿先を押さえ込むような「それ」と分かるアタリ。「やっとキター」と抜き上げると、16cmのまずまずサイズ。
16cm
その間、山本さんは20cmオーバーを連発し、そうこうしてるうちに27cmの大型もゲット。どんどん釣果をのばし、二ケタほどを釣っていた。
両手で持てるサイズ
アタリも遠のき、さらにポイントを移動。穴場的なポイントに連れて行ってもらい、そこでの1投目、いきなり重たく「つかまれる」ような大型メバル特有のアタリ。久しぶりのいい感触。ゲットしたのは26cmの良型だった。
以後、25cmオーバーを連発し、調子に乗ってついには自己記録更新となる28cmをゲット。尺には届かなかったが、有意義な釣行に破顔一笑。
自己記録28cm
当然、山本さんも順調に釣果を伸ばし、今年のメバル「最終戦」を終えたようだ。
二つ目のポイントでの釣果の一部
ぼくも尺超えの夢は、また来年の楽しみに。
(海)