どぶ川のシーバスとかメッキとか、よくてシイラとか、自分の釣りパターンからすると、釣ってもおよそ食欲が沸かない魚ばかりになる夏場。おいしく食べられるのはカマスだけなのだが、お友達に恵まれているため(本当にすんません)、幸せなことに船に乗せてもらうことができる。初夏が旬のマアジやちょっと旬は外すがマダイ、青物なども釣らせてもらうことができる。
海の日イブの18日、キャプテンボブ吉ことくるまや136船長のボートで紀北沖に乗り込み、朝イチの下り潮でマダイ狙い。釣り舟海竜の中井一誠船長の功績で和歌山でも大人気になりつつある一つテンヤとタイカブラで挑戦。同乗のY師匠とキャプテンボブ吉はカブラ、僕はテンヤでトライ。
テンヤかカブラかどっちが釣れるか? いろいろ雑誌とかでも言われてそうだが、そんなものは潮の速さや時合もあるだろうし、一概には言えまい。どちらもベストシーズンならばおそらくカブラに分があるんじゃないか。エサを付けたり取られたり、ガシラやベラがヒットしたり、沈む時間がかかったり、それらを考慮したら、手返しではテンヤは不利でしょ。ただ、食い渋ったらカブラは無理っしょ。
シロートなんで分かりませんが、テンヤの魅力はアタリが多いのはもちろんだが、本当の魅力はその繊細さにあり。フカセ釣りなんかに通じるところがあるんかな? カブラはやっぱりルアー釣りなんで繊細さには欠ける。重たい鉛を底までズドンと沈め、ただ巻いてくるという、アタリがなければ数あるジャンルの中でも最も退屈な釣りの一つだと思う。
ちなみにこの日もテンヤもカブラも同じくらいの釣果。ただ、決定的に違ったのはサイズ。テンヤはチャーリーばかりだったのに対してキャプテンがカブラで釣れたのは40~50cmの良型。「ルアーには大物が来る」てのは、どんな釣りでもよく言われることだが、真相はしらない。
Y師匠、珍しくカブラでメタボハマチをゲット。僕はテンヤでチャーリーをパラパラゲットしたり船縁で落としたり。
でもカブラ組が言い釣果を上げていたので僕もカブラに変えたとたん、アタリが!
ゴツゴツ
ゴンゴン
グイーッ
完全にくわえるまで巻き続けるのがカブラの基本。
グイーーーー。
よし!とばかりにアワセをくれると完璧にフッキング。
頭を振ってるので間違いなくタイ。チャーリーではないと確信できる重量感があり、「やっぱりカブラはでかいのが来るなー」と喜んでいたら、フッと軽くなった。外れる要素なかったのになー。残念。
ちなみに、最近紀北沖はイワシがどっさり。ジギングに切り替えたキャプテンボブ吉さんがいきなりガツンと大物をヒット。なかなかのファイトを見せたのは、キャプテンボブ吉のスーパーメタボのメジロ。実に70cmほどの長さで5kg。素晴らしい。
ナイスメジロ!
水揚げ
さっそく調理
テキトーなアジの姿造り
貳番屋さん風ミズナスとマダイ塩昆布締め
チャーリー塩焼き
ガシラ煮付け
脂乗りまくりのアジ刺身
鯛茶漬け
タイのアラの潮汁
取りあえず、しばらくは豪華な食事になりました。(海)