ごぶたさ。善少佐でありんす。
うっひょ~。「梅プラくん」入手した~。
カメ㊧とクワガタ
梅プラは和歌山市の㈱ヤマトクリエーションが開発したバイオマスプラモデル。原料の半分は、なんと梅の種。特産品の廃棄物を利用した商品で来春から土産物店で販売される予定です。
記者がサンプルとしてもらってきたようで、社内のプラモ専門家の私のところにまわってきた次第です。
まず、見た目ですが、梅の種の質感が生物的な雰囲気をかもしだしています。硬さはやや柔らかめ。プラスチックよりもABS樹脂に近いです。
くんくん。そしてこの梅の香り。ご飯の横に置くだけで、おかずになりそうです。というのはちょっと大げさですが、結構良い香りがします。
さっそく制作に入りましょう。
今回は素材の質感と香りを生かすため、塗装やコーティングはなし。素組による制作となりました。
ただ、ニッパーで切り落とした跡などはプラモと同様に白い傷が残りますので、ガンダムマーカーでレタッチしています。
組み立ては接着剤を使わない「ハメ込み式」になっていますが、これが実に噛み合わせが良いです。正直言って、作る前はうまく組めるのか心配してたのですが、これがなかなか。いい具合です。
また、作品のプロポーションもかなり実物に近く、「これ、本物がら型を取ったんじゃね~の?」と思わせるぐらいの出来です。原型職人はいい仕事をしています。
まずクワガタですが。脚や触覚などは細いほどリアルなのですが、耐久性を考えて、ちょうどよい太さになっています。また、大アゴが開閉するギミックもあり、根元にギアを噛ませて左右対称に開くように仕掛けたあたりなどは脱帽ものです。
次にカメですが、これはおそらく草亀ですね。小学生のころ近所の小川で捕りまくった、なじみのあるカメです。これがノソノソと歩いているシーンを表現していますが、今にも動き出しそうです。いやもう動いています!
また細工も細かく、甲羅の模様などまさに「本物型取」を心配させます。でもそうでないと分かるのはこの甲羅の縦横比を考えるとモデルになったのは体長20センチを超える固体だろうということです。それが手の平に乗る『ちょうどええ』サイズでなんともカワイイ!
プラモは作ったあとは飾るものですが、この梅プラは手にしっくりとなじみ、触っているだけで癒やされます。
いい物をつくりましたね。ヤマトクリエーションさん。
次は「梅ガンプラ」を期待していますよ。