県内世界遺産の中核、ここなしで和歌山を語れないと言えなくもない高野山。世界中から多くの観光客が訪れていますが、高野山といえばやはり冬。今の時期、大雪で大変な高野山に行ってみました。
この時期、マイカーで行くのは危険すぎます。JR橋本駅から南海高野線に乗り換え、特別列車「天空」で極楽橋駅へ。非常にゆっくりとしたペースで山間を進みます。17日正午過ぎ、乗客は[尾]ひとりでした。なんて贅沢な。まあ数日前からの大寒波の中、これだけ寒いと、観光客もちょっと敬遠してしまうのでしょうね。
極楽橋駅からモノレールで山上へ。ここからバスで伽藍へ向かうのですが、すでに和歌山じゃない雰囲気であります。当日は積雪40センチだったとの事。
バスを「千手院橋」で降りて西に進みます。高野山内では、酒のことを「般若湯」といいます。雪は降ったりやんだり。時折青空も見えたりして。ボク的には複雑な気持ち(笑)。
山内美麗ポイントのひとつ、壇上伽藍手前の蛇腹道。よけてもよけても降り積もる雪。
壇上伽藍の中心的建造物、高野山のシンボルともいえる根本大塔。。雪に朱が映えて美しいです。
となりの御影堂。早朝、燈籠に灯が入ると特に美しい建物です。
さらさらの粉雪が舞うと、一気に視界が白く。こな~ゆき~ねえ~
高野山の中心寺院、金剛峰寺。ここだけは人が途切れることはありませんな。
奥の院に向かいましょう。雪のない時は、歩道とアスファルトの車道がはっきりしているんですが、雪に埋もれるとソレが分かりにくくなるので注意してください。
しかし、非常に静か。観光客が非常に少ないのもありますが、あらゆるノイズを雪が吸収してくれているのでしょう。車は通りますが静寂が破られることはありません。
商店主も、寺院のお坊さんも、全員で雪かきをしています。「ありがとう」と声をかけると、「お気をつけてお参り~」と。これがホスピタリティの精神だと思います。
奥の院に着きましたが、大雪で一の橋からの表参道は通行禁止。平坦でない石の道ですから、すっ転んだら怪我は免れませんのでやむを得ずの措置です。表参道の多くの墓石は大通りからも拝観できますから、無理して入らないように。
雪にすっかり埋もれてしまっています。重ねて書きますが、無理して入らないように。
奥の院への参拝は、中の橋駐車場から。バスでココまで一気にアクセスするのも手です。
弘法大師の御廟はもうすぐであります。
この先は高野山の聖域。撮影は禁止です。ぜひ皆さんご自分の目で。
雪に埋もれた高野山、みなさんもいかがですか。
【尾】