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2011年02月03日
ニュー・シネマ・パラダイス ~午前十時の映画祭~



午前十時の映画祭 第1週
公開:2011/02/05(土)~2011/02/11(金)

 「あなたが選ぶベスト洋画」というアンケートがあるなら必ず上位にランクインするであろう人気作品。この映画祭のスタートを飾るにふさわしい作品です。

 一人の映画監督の「映画との出会い」に焦点を当てながら、古き良き映画黄金時代をノスタルジーいっぱいに描きます。

 時は終戦直後。貧しい村の唯一の娯楽である映画館で起こるエピソードの数々は、おそらく全てが「あるあるネタ(あったあったネタ)」。それらがどんどん積み重なって胸焼けしそうなほどですが、しかしそこには、名匠ジョゼッペ・トルナトーレのシネマに対する愛情が満ちていて、さらりと見ることができるのでした。

 映画作品が「名作」と呼ばれる条件はいくつかありますが、その最も大きなものの一つに「一度観ると忘れられないシーン」てのがあると思います。少年トトがカーテンの隙間からスクリーンを覗いてニッコリするシーン、アルフレードが広場の家の壁に映画を投影するシーン、野外上映での突然の豪雨に打たれながらのキスシーンも印象的。ラストの試写室でのシーンも強烈。暗闇の中、初老のトトの目に浮かぶ涙がスクリーンの光を受けてキラキラ光るのです。彼が見ているものは・・・。ロマンチック過ぎますか?ロマンチック過ぎますね。

 この作品は、ボクは当然のようにDVDを持っていたりして何度も見ているのですが、スクリーンで見るのは今回が初めて。そして、やはり、スクリーンだから気づけるポイントも発見できました。やはりスクリーンはいいものです。

 実はこの作品にはいくつかのバージョンがあり(ヨーロッパ公開版、アメリカ公開版、国内初回公開版、国内リバイバル公開版(いわゆる完全版)など)、全てDVDで出尽くしているのですけれども、今回上映されるのは国内初回公開版バージョン(多分)。エンドロールには本編でカットされてしまった(本来結構重要な)女性が登場しますので注目。彼女が誰かを知りたい方はぜひ完全版(ディレクターズカット版)も見てみてください、3時間ありますけれども。また、上映サイズはヨーロピアンビスタというサイズ(1:1.66、通常ビスタは1:1.75)です。このサイズのフイルムを上映できる映写機はどこの映画館にでも有るものではないとのことですので、それを見るだけでも価値がありそうです。

 映画って、本当にいいものですねえ。ぜひジストシネマ和歌山に足をお運びください。

(田尾誠之)

■ニュー・シネマ・パラダイス
伊/仏
1989
原題:NUOVO CINEMA PARADISOドラマ 124分
ヨーロッパビスタ
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:フィリップ・ノワレ ジャック・ペラン

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午前十時の映画祭~何度見てもすごい50本
上映スケジュール


ジストシネマ和歌山
和歌山県和歌山市松江向鵜ノ島1469-1 TEL:073-480-5800
映画館情報(Movie Walker)




2011年02月03日 23:05


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