那智勝浦町の経済3団体が県に陳情書


 台風12号で被災した那智勝浦町の経済3団体の代表者が14日、 県庁を訪れ、 町観光協会の外山靖夫会長が仁坂吉伸知事に陳情書を提出。 世界遺産をはじめとする熊野地方の観光・文化資産の復旧・復興▽観光業にとって重要な主要交通網の復旧と代行輸送手段の開拓▽被災ホテル・旅館に対する支援の3点を要望した。

 県によると、 14日午後3時現在、 同町では22人が死亡、 7人が行方不明、 1人が負傷となっている他、 世界遺産の那智大社に土砂が流入するなどの被害が発生している。

 この日は南紀勝浦温泉旅館組合の井戸秀雄組合長、 南紀くろしお商工会の森川起安会長らが同行した。 井戸組合長は東日本大震災の発生後、 同町でも観光客が減少していたが、 ここ数カ月で盛り返しつつあったことに触れ、 「10月、 11月の観光の最盛期にキャンセルが発生しつつある。 われわれには死活問題。 お食事どころや土産店はいつも通り営業しており、 元気に頑張っていることを分かってほしい」、 外山会長は 「仁坂知事には何度も来てもらい感謝している。 那智山のスピーディーな対応などを見ていると、 早めに解決するのでは」 と話していた。

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