市民の本音を歌おう 海南のPRソング制作へ


 海南市のPRソングを作る講座 「ふるさとソングを創りましょう」 が10月5日、 同市日方の中央公民館 (宇恵幸次郎館長) で始まる。 歌作りを通して市の魅力を再発見してもらうのが目的。 講師を務めるコミックバンド 「おかげ様ブラザーズ」 リーダーでボーカルの、 きんた・ミーノこと弓庭規生さん (50) =紀美野町出身=は 「海南の良い点と悪い点を引っくるめて住民の本音を歌にしたい。 その本音にこそ、 自分たちも知らない無自覚な魅力が隠れていると思う」 と期待を込めている。

 宇恵館長(60)が 「若い子らが純粋に市をどう思っているか、 歌で表現すれば面白い」 と企画。 長年の知り合いである弓庭さんに話を持ち掛けた。 市の良いところばかりを集めて歌にするのではなく、 例えば 「道が狭い」 「田んぼしかない」 「コンビニが少ない」 など、 市民が感じていそうなネガティブな思いも歌に込めていく。

 講座は来年2月ごろまで。 毎週第1、 第3水曜日の午後7~9時に開く。 曲調はヒーローものやパロディーものを予定し、 どこかで聞いたことのあるような口ずさみやすい曲を目指す。 余裕があれば、 「カイナンマン」 (仮称) など市のご当地キャラクターも考えていきたいとしている。 参加無料。 対象は中学生以上。 楽器も受講者で演奏するため、 楽器演奏できる人は特に歓迎する。

 これまでも弓庭さんは、 花園大学の学生有志が製作した特撮映画 「仏教戦隊ブッダマン」 の主題歌を同バンドで手掛けたり、 同町立長谷毛原中学校の生徒と一緒にロック調のだんじり祭りの曲を作るなど、ユニークな作曲活動に取り組んできた。弓庭さんは「住民の情熱を引き出したい。僕にもどうなるか分かりませんが、変な方向になるのも期待してます」 と話している。

 参加申し込みなど詳しくは同館 (℡073・482・2507、 073・483・8433) へ。

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