音楽文化盛り上げよう 緑風舎とバナナFM提携


 一緒に和歌山の音楽文化を盛り上げようと、 和歌山市野崎の緑風舎音楽ホール(岡畑精記主宰)と、 同市塩屋のNPO法人エフエム和歌山(山口昭昌理事長)が提携。 同ホールでの演奏会を同NPOが録音し、 通称バナナFMことエフエムワカヤマ(87・7)で後日放送することになった。

 同FMは、 県民文化会館と市民会館、 和歌の浦アート・キューブ、 和歌山ビッグ愛の4公共施設での演奏会を、 主催者との合意の下で番組 「スペシャルバナナ・イベント中継」 で放送しているが、 民間の音楽ホールとの提携は初。

 一方、 緑風舎音楽ホールは、 「小さなホールならではの、 演奏者の息遣いを身近に感じられる良質なサロンコンサートを」 と昨年4月にオープン。 ことし5月には大阪フィルハーモニー交響楽団と提携し、 同団トッププレーヤーの室内楽演奏会を定期的に開くなど積極的に活動している。

 山口理事長(60)は、 「目的は市民のの音楽文化向上です。 緑風舎主催の演奏会と、 市民の演奏会を可能な限り放送したい」。 岡畑さん(69)は 「記録され大勢に聴いてもらえることは、 プロアマ問わず演奏家の励みになると思う」 と話している。

 提携第1弾の演奏会は、 23日に開かれた東京のソプラノ歌手、 立原ちえ子さんのリサイタル 「歌に生き 恋に生き」。

 この日立原さんは、 平島誠也さんのピアノで、 オペラ 「トスカ」 のアリアや星野富広さんの詩による歌曲集 『二番目に言いたいこと』、 さらに 「童謡が50年後、 100年後も歌われる日本であってほしい」 と、 「七つの子」 や 「青い目の人形」 などを深みのある声で情感豊かに歌い上げた。

 立原さんは放送されることについて、 「私の歌で、 少しでもホッとした温かい気持ちになっていただけたらうれしいです」 と話している。

 放送は10月30日午後1時から、 再放送は11月1日午後8時からの予定。

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