反対署名2万6850人分提出 産廃処理場建設計画


大橋市長左に署名を提出した住民ら

 和歌山市滝畑と上黒谷にまたがる山間部に浮上している産廃最終処分場(安定型)建設計画問題で、 地元の山口地区連合自治会(園部尚正会長)と滝畑自治会(瀧本貞雄会長)は29日、 設置の許可権を持つ大橋建一市長に設置反対署名2万6850人分を提出した。

 両自治会はこれまで、 設置反対の要望書を市に提出するなど、 反対運動を展開している。 署名活動は7月15日に開始し、 今回第一次分として提出。 今後も継続していくという。

 園部会長は 「子や孫にまで弊害が起こる可能性があることを住民全員が心配している。 意志をくみ取ってほしい」 と訴え、 大橋市長は 「適切な判断をしたい」 と答えた。 出席した住民は 「われわれの命を守ってほしい」 「歴史や文化があり、 処分場はふさわしくない」。 瀧本会長は 「住民目線で取り組んでほしい」 と要望した。

 同地に予定されている処理場は面積約18㌶、 容積約290万立方㍍。 廃プラスチック▽ゴムくず▽金属くず▽ガラス、 コンクリート、 陶磁器くず▽がれき類の安定5品目を埋め立てる形で処分する。 計画を進める市内の産廃業者は平成25年の稼働を目指している。

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