海南の田和さんMVP 全国少年少女躰道優勝大会

第33回全国少年少女躰道優勝大会
最優秀選手賞のトロフィーを手に笑顔の田和さん

 第33回全国少年少女躰道優勝大会が山形県鶴岡市の朝暘武道館で開かれ、 中学生女子の部で県チームの田和茜さん(海南第三中3年)が個人法形と実戦の2部門を制し、 4年ぶり2回目の最優秀選手賞に輝いた。 小学生女子の個人法形では田上昌希さん(大野小2年)が2位、 同男子の個人法形で小柳賢太郎君(智弁和歌山小6年)が3位に入った他、 5人一組で行われる団体法形では、 男子チームが2位、 女子チームが3位入賞を果たした。 同会場で開かれた第30回全国高校生大会の女子個人法形でも大江ひかるさん(和商1年)が準優勝と健闘した。

 躰道は、 沖縄に伝わる手(ティ)や空手を基礎とする玄制流空手道から創始された武道で、 法形は空手の「型」 になり技の正確さや速さを競う(個人は3人の審判の得点)、 実戦は防具を着けての1対1の対戦で、 両部門とも個人の部は勝ち抜き戦を実施。 全国的には山形県や宮城県、 新潟県など競技人口も多く、 盛んな地域での大会だけに地元の関心も例年以上に高かった。

 この大会の個人法形で小学2年生から前回まで六回の優勝を飾っている田和さんだが、 おととしの敗退を教訓に気を引き締め、 細かな部分に至るまで神経を集中。 初戦から決勝まで、 全て3―0で快勝した。 実戦では鋭い技を繰り出し、 1分30秒の試合時間を優位に展開し相手を圧倒。 決勝では青森県の強豪を見事な技ありで破り2冠を達成した。

 団体法形には、 小学6年生中心の男子チーム、 小学2年生から中学2年生まで幅広い年齢の女子チームで挑んだが、 本番ではそれぞれの特徴を生かし統一された技を披露。 高い評価を受けた。 団体メンバーの小柳君、 田上さんは個人法形でも実力を発揮、 両部門での入賞を決めた。

 高校生大会の個人法形に臨んだ大江さんは、 昨年は団体法形女子チームの主将として活躍した経験を生かし、 静と動を印象付ける落ち着いた動きを見せた。 準決勝まで3―0で勝ち進んだが、 決勝では惜しくも涙をのんだ。

 2回目の最優秀選手賞を獲得した田和さんは 「中学生までのこの大会は、 私にとって最後なので、 素晴らしい賞を頂きすごくうれしい。 法形には静の動きを取り入れ、 実戦は気合で勝てたと思う」 と笑顔で話した。 大江さんは 「毎日練習したかいがあった。 次は優勝を目標に頑張る」 と意欲を見せた。 入賞した団体法形の男女メンバーは次の皆さん。

 《男子》小柳賢太郎、 瀬野淳介(智弁和歌山小6年)藤井奨隆(同6年)宮﨑敬太(大野小6年)赤松啓太郎(智弁和歌山小4年)

 《女子》湯川絢加(海南三中2年)笹尾有唯(巽中1年)源華恋(開智中1年)出口果結葉(日方小4年)田上昌希(大野小2年)

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧