今福小で近畿小学校体育研究大会

第21回近畿小学校体育研究大会和歌山大会
自分で考えた動きで平均台を渡る児童

 近畿の小学校教諭が集まり、 より良い体育の授業について情報交換する 「第21回近畿小学校体育研究大会和歌山大会」 が28日、 和歌山市内の3会場で開かれた。 県内では8年ぶりの開催。 同市今福の市立今福小学校(三木佐文校長)では、 同校が独自に考案した指導案の公開授業が行われ、 近畿の体育科担当教諭ら約30人が見学した。

 県教委が取り組む、 本年度の紀州っ子体力向上支援委員会の 「体育・保健体育授業改善部会」 の授業研究会も兼ねた。 同部会は、 県内の小中高の保健体育科教諭17人で構成され、 各校で研究授業を発表している。

 同部会委員で同校1年生担当教諭の岩﨑裕子さん(28)は、 忍者になりきって飛んだり、 投げたりする 「多様な動きをつくる運動遊び―にんじゃ大さくせん!―」 を発表した。 忍者を扱ったアニメが児童に人気があることから発案。 同校の低学年の教諭らと話し合いながら、 児童が交流を深められるようペアやグループで行動する指導案を考えた。 フラフープを回したり、 くぐったりする 「わわわのじゅつ」、 平均台などを使った 「はしわたしのじゅつ」 など楽しんでできる運動の他、 児童が体育用具の取り扱いに慣れるよう気を配った。

 参加した教諭らは、 児童の動きを観察し、 ビデオカメラを回したり、 写真を撮るなどしていた。 公開授業終了後には、 見学した教諭から危機管理体制などについて積極的に意見や質問が出た。

 岩﨑さんは 「子どもたちの遊びは好きなことだけするなど偏っているところもある。 用具を使ったさまざまな場所で、 児童が楽しんでいろいろな動きができるよう考えました」 と話していた。

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