金曜日だけオープンする野菜屋さん人気


笑顔で接客する眞生さんと幸子さん

 和歌山市七番丁のモンティグレ(ダイワロイネットホテル和歌山)芝生広場で、金曜日だけオープンする野菜直売店が人気だ。エンダイブ、ロロロッサ、紅心大根…。普段手に入りにくい野菜も、地元こだわりの厳選野菜も手ごろな値段で並び、もちろん鮮度は抜群。店主の立野(たての)眞生さん(36)、幸子さん(31)夫婦は「食べ方やレシピも紹介しています。『料理が楽しくなった』というお客さんが多いのがうれしい」と笑顔で話している。

 眞生さんは、同市中央卸売市場で昭和23年から続くプロ向け業務用青果専門店「立野商店」の三代目。ホテルやレストランが主な納入先だが、以前、黒潮市場で9年間魚屋をした経験から、「お客さんと直に接する対面販売をしたい」とことし7月から同広場での車上販売を始めた。

 その願い通り、食べ方を尋ねる客には、プロから聞いた料理法などをにこやかにアドバイス。野菜の特徴や旬、産地についても話が弾む。

 扱っているのは、和歌山の契約農家の野菜を中心に、市場に入荷した全国の野菜から厳選した旬のもの。毎回15~30種類の野菜が並ぶという。

 開店以来口コミで客が増え、開店前から待っているファンも多い。幸子さんは「値札を付ける間もないほど」とほほ笑む。毎週買いに来るという女性(35)は、「ここでしか買えないものが多い」とハンサムグリーンを買い求めていた。

 眞生さんと幸子さんは、「いつでも、おいしく楽しい野菜に出合える店でありたい」と話している。出店は毎週金曜日の午前11時から午後3時。ただし12月23、30日は休みになる。

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