平均84歳の774点 ビッグ愛で「ふれあい作品展」

ふれあい作品展
来年のえと 「たつ」 の作品がたくさん並んだ

 県内の老人福祉施設の利用者が制作した絵画や手芸作品が並ぶ 「ふれあい作品展」 が和歌山ビッグ愛(和歌山市手平)で開かれている。 県社会福祉協議会長寿社会推進部主催で5日まで。

 ことしで4回目で、 県内83施設が出展。 過去最多の1377人、 774点(共同制作含む)の作品が並んでいる。 出品者の最年長は特別養護老人ホーム 「紀伊松風苑」 (同市園部)の北原キクノさん(104)で、 平均年齢は84歳。

 来年のえと 「たつ」 をテーマにしたものが多く、 絵画やパッチワークなど素朴な雰囲気の作品が並んでいる。 北原さんは、 同施設の仲間7人と共同制作した、 1・2㍍四方の龍の貼り絵を出品。 紙を丸めたものを貼り合わせ、 斜めから見ると龍に見えるよう工夫した。 ペットボトルのラベルを柄に見立てた貼り絵などアイデア作品もあり、 訪れた人たちもじっくりと鑑賞していた。

 こいのぼりのパッチワークを出展した介護福祉事業所 「かがやきくらぶ」 (同市楠見中)の利用者、 加藤江津子さん(80)=同市栄谷=は、 「色がきれいで、 皆さん年々上手になってますね。 自分の作品の参考にもなるし、 私も頑張ろうとやる気が湧いてきます」 と話していた。

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