防災教育徹底へ 群馬大片田教授の講演DVD配布

 県教委は、 東日本大震災の発生時、 徹底した防災教育で多くの児童の命を救った群馬大学大学院の片田敏孝教授の講演DVDを、 県内の幼稚園、 小中高校 (私立含む) 約580校に配るなど、 防災教育の向上に取り組んでいる。 西下博通教育長が9日、 県議会定例会で長坂隆司議員 (改新クラブ) の一般質問に答えた。

 県教委によると、ことし8月、 片田教授が和歌山を訪れ、教員向けに子どもへの防災教育の心得などを講演した。 その内容をDVDに収録し、 各校に配布した。 その他、 平成16年から県内を5ブロックに分けて行っている防災事業 「高校生防災スクール」で、 ことし初めて、 津波を想定して校外の高台へ避難する訓練なども取り入れたという。

 西下教育長は 「子どもたちに単なる知識の防災教育ではなくて、 『想定にとらわれるな』 『最善を尽くせ』 『率先避難者たれ』 という避難3原則を浸透させたい」 とした。

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