瀞峡の観光船が復活 21日~運賃半額キャンペーン


瀞峡を巡るウオータージェット船

 台風12号の影響で運休していた、新宮市の観光船「瀞峡(どろきょう)ウオータージェット船」が21日、約4カ月ぶりに復活する。それに伴い、県や新宮市、県観光連盟などは、同日から来年3月13日までキャンペーンを実施。運賃を半額にするなど思い切った内容で、復活を大々的にPRする。運営する熊野交通㈱は「台風12号の被害でも、瀞峡は美しいままです。ぜひ見に来て下さい」と話している。

 奥熊野の清流「瀞峡」の景色を楽しめる同船。同社によると、昨年度は約8万6000人が訪れたという。

 台風12号による大雨で、同船は9月1日から運行を休止。3日から4日にかけての被害で、航路となる川の形状が変わり、運航できなくなった。主要乗船場である「志古乗船場」や、土産物などを販売する「ドライブイン志古」は建物が全壊。ドライブイン志古は現在、仮店舗で運営している。しかし、使用している船15隻は、かつてない大水の中でも奇跡的に1隻も流されなかったという。

 同キャンペーンでは、志古乗船場から瀞峡を巡り、同乗船場へ戻るコース(約1時間55分)が、通常価格の半額で大人一人1670円、子ども一人840円となる。その他のコースについても全て半額。また、JR勝浦駅や新宮駅からの公共交通機関(タクシー、バスなど)がセットになったプランも、通常の3割引ほどに設定している。志古乗船場から乗船した客先着200人には、県の伝統工芸品「紀州てまり」のキーホルダーをプレゼントする。

 同社は「1隻も流れなかった幸運のジェット船がある、パワースポットを楽しみに来てください」と話している。

 問い合わせは同社(℡0735・22・5101)へ。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧