TPP問題など 和歌山の国会議員が座談会

2012県出身国会議員座談会
座談会収録に臨む国会議員ら

 県関係の国会議員と仁坂吉伸知事が4日、 和歌山放送のラジオ番組 「2012県出身国会議員座談会」 に出演し、 新年の抱負や政局の展望、 環太平洋連携協定 (TPP) 加入問題などについて議論を交わした。

 出演したのは民主党の岸本周平、 阪口直人、 玉置公良の3衆院議員、 自民党の二階俊博、 石田真敏の両衆院議員、 世耕弘成、 鶴保庸介の両参院議員、 公明党の西博義衆院議員、 無所属の大江康弘参院議員と、 仁坂知事の計10人。

 国の予算案や消費税引き上げ問題について話し合う中で、 TPP加入問題に話が及ぶと、 「慎重に議論していく必要がある」 という意見が大半を占めた。 その中で、 岸本議員は 「交渉で国益を損ねるものは突っぱねればいい。 果樹は関税がほとんどゼロ。 和歌山はいろいろな制度を基にした上で打って出るチャンスになるのではないか」、 世耕議員は 「米を守り切ることを前提に賛成。 外交戦略としてアメリカだけでなく、 アジアの国々に目を向けて、 和歌山のクオリティーの高いミカンや柿を売れるようになれば日本にプラスになるはず」 と賛成。 一方、 鶴保議員は 「TPPでアジアの成長を取り込むのは、 ASEAN (東南アジア諸国連合) 諸国のほとんどの国とEPA (経済連携協定) やFTA (自由貿易協定) を結んでいるから意味がない。 もっとやるべきことがあるはず」、 大江議員は 「為替問題をしっかりとしない限り、 たとえ関税がゼロになったとしても反対。 生活に関係してくることなので早急にすべきではない」 と反対の意を表した。

 仁坂知事は 「進むも退くも地獄。 どっちがましかと冷静に考えたらいいのでは。 仮に入るとすれば、 競争力が弱く打撃を受けるであろう産業に対して対策を打つべき。 現状のままでは軽々と賛成とはいえない」 と意見した。

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