ことし390周年の和歌祭 15日にプレイベント

和歌祭
演舞練習にも熱がこもる

 ことし390周年を迎える紀州東照宮 (和歌山市和歌浦西) の例祭 「和歌祭」 の歌や踊りを、 初めて舞台で披露するイベント 「おいなぁよ和歌祭」 が15日午後1時から、 和歌山市民会館小ホールで開かれる。 入場無料。 祭りを盛り上げようと同市や市都市整備公社などが主催。 「歴史・芸能・食文化と盛りだくさんの内容でおもてなしします。 和歌祭を気軽に楽しく体感してください」 と呼び掛けている。

 当日は、 雑賀踊りや薙刀 (なぎなた)振り、 唐船御船歌 (とうぶねおふなうた)、 百面、 餅搗踊 (もちつきおどり)など同祭りの見どころを凝縮して披露する他、 デジタル処理した昭和10年の和歌祭映像を大型スクリーンで上映する。

 基調講演では、 民俗芸能学会代表理事の山路興造さんが 「和歌祭の歴史と未来を考える」と題し、 ことし四十数年ぶりに復活する餅搗踊のお囃子 (はやし)実演を交えて話す。

 文化庁の 「文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」 の助成を受けて実施。 ロビーでは同祭りの今昔写真展、衣装試着体験、 グッズ販売、 お菓子の無料配布 (なくなり次第終了)などもある。

 8日には、 同館で舞台演舞のリハーサルが行われた。 道を練り歩く本来の演舞と異なるため、 登場するタイミングや立ち位置などを市民オペラ協会の多田佳世子会長がアドバイス。 熱心な練習が繰り返された。

 和歌祭実行委員会の保井元吾会長は、「400年に向け、いろんな形でアピールしたい。 今回はストーリー性を持たせ紹介します。 以前は日本三大祭に数えられ20万人も見に来た民衆の祭り。 このミニ和歌祭を体験し、 5月13日の和歌祭もぜひ見に来ていただきたい」 と話している。

 問い合わせは同館内の市伝統文化活性化実行委員会 (℡073・432・1212)。

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