緑花センターで「灯りの絵手紙展」

灯りの絵手紙展
柔らかい光を放つあんどん

 東日本大震災の被災地復興の願いを込めた 「灯りの絵手紙展」 が30日まで、 岩出市東坂本の県植物公園緑花センターで開かれている。 岩出文化協会絵手紙愛好クラブ (島本佳代子代表) が主催。 会場の照明を少し暗くし、 あんどんの火袋に描かれた作品約60点が柔らかい光を放っている。

 あんどんの和紙の火袋に、 「楽しみは」 で始まる詩、 「独楽吟」 (どくらくぎん) がつづられている。 「希望を捨てないでほしい」 と願いを込めた一人は 「楽しみは野に咲く花も願ってる福島の空澄みわたる時」 と書いていた。

 あんどんの他、 貝殻、 うちわ、 和紙などに描かれた会員67人の作品1500点を展示。 訪れた和歌山市岩橋の嶋田房子さん (68) は 「作品は見ているだけで元気をもらいました」 と話していた。

 同クラブは昨年7月、 日本絵手紙協会を通じ、福島県に 「希望」や「激励」 をテーマにした約100作品を贈った。 「元気をもらいました」との返信もあり、 島本代表 (65)は 「作品を福島県に贈ることも計画しています。 『頑張って』の言葉ではなく、 絵手紙の良さである『明るく楽しい作品』で少しでも希望を感じてもらえれば」と話している。

 入園料250円(65歳以上は無料)。 午前9時から午後4時半(最終日は正午)まで。 17日と23~26日は休園。
 問い合わせは同センター(℡0736・62・4029) へ。

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