本年度はキャップ11万個寄贈 野上中


キャップを寄贈した生徒会執行部のメンバー

 紀美野町下佐々の町立野上中学校(道下雄三校長)は16日、生徒や地域住民で1年間かけて集めてきたペットボトルのキャップ11万4917個を回収団体に寄贈した。昨年度から始めた活動で、今回で2回目。キャップはリサイクル業者に売却され、収益は発展途上国の子どものワクチン購入費として役立てられる。800個で20円になり、一人分のポリオワクチンになるという。

 昨年度は4万5000個を回収。本年度は10万個を目標に掲げ、学内新聞や集会などを通じて生徒会が全校に協力を呼び掛けてきた。学期ごとに集めた数をクラス対抗で競い合うなどモチベーションを高める工夫をしたり、チラシを作って住民にも協力を呼び掛けた。その成果が実り、昨年12月に10万個を達成。記録をどこまで伸ばせるか今月まで挑戦してきた。

 この日は大阪を中心に関西でキャップを回収している「NPO法人e―kotonet」の三木万倫子代表らが同校を訪れ、生徒会メンバーが手渡した。今回の活動で今の生徒会の仕事は最後となり、今月から新しい生徒会へと活動が引き継がれる。来年度は15万個を目標に掲げているという。

 生徒会の岩橋唯会長(15)、久保英樹副会長(同)、栗林美樹副会長(同)は「ここまで集められたのは生徒や住民の皆さんに一丸となって協力してもらえたからです。たくさんのキャップを見て、すごく達成感があって感激しました」と話していた。

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