地域を支える寄付考える NPOがフォーラム


講演する深尾理事長

 地域のボランティアなどの活動を寄付で支える仕組みづくりを考えるフォーラム「1・23 いよいよ動き出す寄付のチカラ」(わかやまNPOセンター主催)が23日、和歌山市友田町のホテルグランヴィアで開かれ、行政や県内のNPO関係者ら約130人が参加した。

 京都で独自の寄付の仕組みをつくり、先進的に取り組んでいる公益財団法人「京都地域創造基金」の深尾昌峰理事長が、「京都発市民社会を変える新たな挑戦」をテーマに講演した。

 深尾理事長は平成21年、300人以上の市民や企業などからの寄付で市民立の同財団を設立。「市民活動を支えるのは市民社会」をポリシーに、さまざまな寄付と助成プログラムなどを展開し、2年間で約1億円の寄付を集め、市民による寄付のインフラをつくり出した。

 深尾理事長は、寄付への信頼性が低かったり、寄付を促進する仕組みが整っていないと寄付は集まらないと指摘。集まった寄付金を活用してNPOなどを支援する「事業指定寄付」や、NPOなどの活動を支援する「テーマ等提案型プログラム」など、同財団の取り組みを紹介した。

 また寄付への信頼性を高めて「寄付文化」を創っていくために、「組織の活動情報を開示し、社会から共感と信頼を得ることが大切」と強調した。

 その他、NPOからの問題提起やトークセッションも行われた。

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