ジビエ料理味わおう 2月14日から40店でイベント

ジビエウイーク
ジビエウイークをPRするチラシ

 県内産のイノシシやシカの肉を使った料理 「わかやまジビエ」 を、 県内40店舗の飲食店・ホテルで提供するイベント 「ジビエウイーク」 が2月14~26日に開かれる。 各店でジビエ料理を注文し、 アンケートに答えれば、 抽選で旅行券などが当たる。 県からイベントを受託しているJTB西日本和歌山支店の小平那湊 (ともみ) さん (35) は、 「シカやイノシシは体を温めるといわれているので、 この機会にぜひ試してほしい」 と話している。

 ジビエとは、 フランス語で野生鳥獣を意味する。 イノシシなど鳥獣による農作物被害が県内で年々深刻化していることから、 ジビエの消費促進を図ろうと、 県は同支店に 「わかやまジビエプロモーション事業」 を委託。 これまでも、 県内のジビエを扱う精肉店と飲食店のマッチングを行うなどしてきた。

 ジビエウイークでは、 県内8カ所の解体処理施設で処理されたイノシシとシカの肉を使い、 各店がイベントのために創作したメニューなどを提供する。 イベントをきっかけに、 初めてジビエを取り入れた店もあるという。 メニューは、 ボタン鍋などポピュラーなものから、 イノシシ肉のハンバーグやシカのタンを使ったシチューといった珍しいものまでさまざま。 イベントの反響によっては、 メニュー化を考えている店もあるという。

 同支店が調査したデータによると、 県内の飲食店やホテル約2000軒のうち、 ジビエを扱っているのは、 165軒と10%にも満たなかったという。

 期間中、 ジビエを使ったメニューを注文すると、 デザートをサービスする店舗もある。 同支店は、 イベントのチラシ約5000部、 ポスター約100枚を作成し、 各店や主要駅などに配置し、 PRする。

 小平さんは「最近はジビエの精肉も処理が徹底され、癖がなく食べやすくなっています。若い人にもぜひ食べてもらいたい」と話している。

 問い合わせは同支店(℡073・432・1120)へ。

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