8月に「パパウイーク」を 和歌山市職員が提案
男性の子育て支援について研究結果を報告する若手職員たち
和歌山市の若手職員を中心に構成し、 課題解決のために新たな施策を考える 「政策研究グループ」 の報告会が27日、 市役所であり、 1グループが 「男の子育て推進プロジェクト」 について研究成果を報告した。 市は今後、 提案された政策を予算案などに反映できるように検討するという。
報告したのは、 グループ 「花盛りのパパたちへ~イクメン☆パラダイス~」。 構成員は、 雑賀幸助さん(教育施設課)▽石井誠さん(下水道施設課)▽山野直哉さん(国民健康保険課)▽田中雅士さん(市民課)▽古谷真穂さん(こども家庭課)の職員5人。 市の子育て支援を充実させるために集まった有志だ。
「男性の育児参加による共生社会の推進とワーク・ライフ・バランス社会の構築をするための研究」 を実施。 市内の民間企業へのアンケート調査などから、 男性が育児参加できない原因として、 ①長時間労働と職場環境②自発性のなさ③機会・知識・技術の不足④コミュニケーション不足の4つを挙げ、 これらを解決するために 「8月8日を含む1週間を 『パパウイーク』 として、 男の子育てを啓発すること」 「パパ専用サイトの開設」 「男の料理コンテストの実施」 など、 事業提案をした。
大橋建一市長は 「本当に仕事が忙しいから育児に参加しないのか。 育児経験のある人にもっと詳しく話を聞いてからアンケートを取ってもよかったのではないか」 と厳しい指摘をする一方、 「具体的な提案があり、 市の政策に生かしたい」 と評価した。
市は平成9年度から、 職員の自主的な研究成果を施策に反映させるために 「政策研究グループ制度」 を取り入れている。 これまで、 接遇マニュアル▽窓口業務一部時間延長の導入▽有料広告の掲載などを事業化している。
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