活性化事業の成果報告 ぶらくり丁


成果を報告する網與商店の土山夫妻

 店舗の魅力を高めることで商店街を活性化させようと、 和歌山市のぶらくり丁商店街が昨年10月から取り組んでいる 「核店舗創出による商店街活性化事業」 の成果報告会が7日、 同市匠町の匠町ギャラリーで開かれ、 参加したモデル店舗が、 この4カ月で取り組んだ経営改善策などを報告した。 改善方法などは今後、 商店街全体に波及させるという。

 全国商工会連合会など中小企業関係4団体が商店街の活性化を目標に平成21年4月に設立した 「㈱全国商店街支援センター」 の協力を得て実施した。

 番茶屋▽えり弥▽ブティックマルコー▽木村魚喜▽網與商店▽インターラーケンの6店舗がモデル店として参加し、 10月から月に1回、 経営コンサルタントのアドバイスを受けた後、 会議で改善点を話し合ってきた。

 報告会では、 商店主らが写真を使って改善方法などを説明。 乾物店の網與商店は、 陳列棚に並べる商品の量を減らし、 店内をすっきり見せ、 商品説明書を貼って、 店の雰囲気を一新。 客から 「最近できたお店ですか」 という反応もあったという。 「店の奥まで入ってきてくれる人が増えた。 どうすれば喜んでもらえるかというヒントをつかめた」 と成果を報告した。

 今回の報告会を区切りに事業は終了するが、 モデル店が取り組んだ改善点は商店街全体で共有し、 活性化に生かすという。