感謝の大切さ語る 合気道師範の竹中さん


特別講演で感謝の大切さを呼び掛ける竹中さん

 合気道八段の師範で、 県合気道連盟理事長の竹中日出雄さん (75) がこのほど、 海南市下津町下津の市民交流センターであった 「第39回県学校歯科保健研究大会」 で講演し、 「叱られて喜び褒められて喜び」 をテーマに感謝することの大切さを語った。

 大会には歯科保健関係者、 地域住民ら約400人が来場。 毎年、 文化、 教育など各業界からゲストを招いており、 今回は4月から中学校で武道の授業が必修化されることを受けて、 同市で道場を開くなど同市とゆかりのある竹中さんがゲストとなった。

 合気道は田辺市出身の植芝盛平翁が開祖の武道で、 日本だけでなく世界93カ国で実践されている。 講演では、 武道着を着た竹中さんが直接指導を受けたことを振り返り、 「合気道とは相手と気を合わすこと。 その教えは人生にもつながる」 と紹介した。

 竹中さんは幼い頃、 ぜんそくで体が弱かったため、 母の教えで運動をするようになった。 体を鍛えるきっかけを与えてくれた母には今でも感謝しているという。 人に感謝することが何より大切だと信じ、 実践してきたとし、 「前向きな姿勢が良い人生につながる。 人の悪口を言うより、 いいところを探してあげることが幸せの道」 と話した。

 また、 この日は同市や和歌山市などの各道場の弟子ら約150人が演武を披露。「お願いします」と礼から始まり、受け身、立技、座技を次々と発表した。 最後に竹中さんが複数の弟子を相手にする妙技も披露し、 会場の大きな拍手を誘った。

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