熊野牛のおいしさ知って 太田に直売所オープン

すさみエコポーク
グリーンとオレンジの看板が目印

 熊野牛や 「すさみエコポーク」 のおいしさを多くの人に知ってもらおうと、 生産者、 小売・卸売業者らでつくる 「熊野プライムフード協同組合」 は、 和歌山市太田に直売店 「肉料理ダイニングくまの」 (杉森充敏店長) をオープンした。

 同組合は、 生産から販売、 消費者に届くまでの一環した流れをつくろうと、 昨年2月に7人で設立。 飼料や育て方などへの生産者のこだわりや、 思いを直接消費者にアピールできる場所として開店を決めた。

 熊野牛は地元の農家から集めたわらを使ったり、 飼料の配合を考えて飼育。 すさみエコポークは、 おがくずやもみ殻などで 「発酵床」 を作り、 独自に配合した無添加飼料で育てており、 通常は6カ月で市場に出すところ、 9カ月掛けてきめの細かい霜降り肉になるように飼育している。

 今まで自分たちが育てた牛や豚が市場に出回っても、 肉の品質や味などについて消費者からの声が届かないことが多かった。 直売店を設けることで販売時の肉の状態を見たり、 客の声をダイレクトに聞くことができ、 餌や品質の改良につながるという。

 同協会は 「肉も野菜も水も、 使用しているもの全て県産品をよりすぐっています。 生産者の思いを伝えながら、 熊野牛とエコポークを広めていきたい」 と話している。

 今後は、 生産者の顔写真や客へのメッセージを店内に置き、 消費者とのつながりを強めていきたいとしている。 問い合わせは同店 (℡073・472・8662)。