廻船で紀州の味PR 来月の国際商談会

紀州和歌山号
紀州廻船のように飾ったブース (イメージ)

 美味満載の紀州和歌山号が出帆。 県は3月6~9日、アジア・環太平洋地域最大の食料・飲料の国際商談展示会「FOODEX JAPAN2012第37回国際食品・飲料展」(千葉県千葉市)に、 県内の23事業社と共に出展する。 ことしで5回目で、 出展ブースは自治体として最大規模。 回を重ねるごとにバイヤーとの成約率や商談件数も上昇しており、 ことしは廻船(かいせん)をイメージしたブースで紀州の味を発信する。

 昨年は、 和歌山城をイメージしたブースで好評を得たため、 ことしも時代物を継承しようと、 江戸時代に物流で活躍した 「紀州廻船」 に目を付けた。

 ブースの中央に、 「美味満載いざ、 出帆 紀州和歌山」 と書かれた幅5㍍×高さ3㍍の帆を配置。 和歌山の自然の明るさを表現しようと、 太陽をイメージした大型ライトも取り付ける。

 今回の出展規模は28小間 (18・9×10・8㍍)。 出展規模・出展事業者は毎年ほぼ横ばいだが、 昨年度はバイヤーとの成約率が1事業者平均5・1件 (前年度3・7件)、 商談に結び付いた件数は26件 (前年度21・6件) と成果を伸ばしている。

 県は、 同イベントに出展する事業者に、 一年かけて商談スキルアップのためのセミナーなどを開いており、 県食品流通課は 「各事業者の商談能力が上がり、 実を結んでいるのでは」 と分析している。

 仁坂吉伸知事は21日の定例会見で「このイベントのために事業者が作った新商品もあるので、 お客さんが付けばいいなと思う。 ことしは、 昨年よりも成果があるよう期待しています」 と話していた。

 本紙エリアの出展事業者は次の通り。

 JAながみね (海南市大野中、 ミカン加工品、山椒粉)▽JA紀の里 (紀の川市井田、果実加工、黒豆、青果)▽梅光園ワールド商会㈱(和歌山市柳丁、梅干し、梅関連商品、 漬物) ▽和島興産㈱(同市駿河町、冷凍パン)

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