加太地区の活性化へ 協議会の動き本格化


漁師や住民ら約60人が参加したワークショップ(24日、加太総合交流センター)

 加太地区を活性化しようと、地元自治会と観光協会、漁協が協力して立ち上げた「加太地域活性化協議会」の動きが本格化してきた。これまでに、漁師や住民ら約60人が参加するワークショップを数回開催。加太の課題などを議論し、活性化のアイデアをまとめた。来年度からは、部会に分かれて新商品を作るなど、アイデアを実行に移していくという。

 同協議会は平成22年12月に設立した。県やまちづくり支援企業「studio―L」(大阪市)の協力を得て、23年にワークショップを2回開催。加太の現状などについて話し合い、ことし1月のワークショップでは加太を盛り上げるためのアイデアを出し合った。

 そして、今月24日に加太総合交流センターで開かれたワークショップでは、前回挙げられたアイデアを具体化するために「商品づくり販売」「フェスティバル」など6つのグループに分かれて意見を出し合い発表した。

 その中には、「伝統漁業の体験会開催」「漁業者と消費者をつなぐネットワークづくり」「レンタサイクルの実施」「魚の加工商品の売り出し」「えび祭りの完全復活」「友ヶ島での音楽フェス開催」など、さまざまなアイデアがあった。来年度以降、これらを実行するために、議論を重ねるという。

 加太淡嶋温泉大阪屋ひいなの湯の利光伸彦社長は「加太には資源があるのにうまく使えておらず、みんな一緒に『よくしたい』という思いがあって集まっている。協議会はずっと続けていきたい」。県海草振興局企画産業課の今西宏行課長は「みんな熱心に議論してくれる。なんとかしたいという気持ちが強いんでしょう」と話していた。

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