「和歌の浦天然アサリ」を初めて販売

四季の郷公園
四季の郷公園で販売されたアサリの炊き込みご飯

 和歌山市明王寺の四季の郷公園が3日、 幼児用の遊具などを設置してリニューアルオープンしたことを祝って、 市は同日、 公園内で 和歌の浦天然アサリ を使った炊き込みご飯やみそ汁を限定販売した。 ブランドアサリとして一般に披露されるのは初めて。

 このアサリは、 片男波干潟で採れた正真正銘の天然物。 同干潟では平成21年から、 食害によるアサリの激減に伴い潮干狩りが中止されており、 市や和歌川漁協などが干潟にネットを張って、 エイなどが侵入できないようにしてアサリの生育実験を行ってきた。

 昨年10月の調査で、 ネット下のアサリの総量が2㌧を超えていることが分かり、 ブランドアサリとして売り出す方針を固めた。 近々、 関係者を集めた 「アサリ料理試食会」 を開くといい、 今回の限定販売もブランド周知の一環として実施した。

 この日は、 炊き込みご飯とみそ汁を50食ずつ用意した。 さらに生のアサリと、 「桃の節句」 用に大型のハマグリも300~500円で販売した。

 家族で来ていた寺井友羅君(5)は 「アサリがすごくおいしい」 と笑顔で舌鼓を打っていた。 同漁協幹事の畑中生好さん (74) は 「和歌浦で育った純粋な天然物。 もっとたくさん採れるようになって新名物になってほしい」 と話していた。

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