本年度で136年の歴史に幕 海南の大崎小


昭和26年ごろの運動会の様子

 海南市下津町大崎の市立大崎小学校 (谷口裕保校長) が本年度で136年の歴史に幕を閉じる。 同校は明治9年7月29日に開校。 明治、 大正、 昭和、 平成と4つの時代を経て、 地域に親しまれてきた。 少子化などの影響で児童数が6人にまで減少し、 閉校が決定した。 5年生以下の在校生3人は来年度から市立大東小学校へ通う。 25日午後1時から閉校式 (市教委主催)、 2時から記念行事を行う。

 全校児童数は昭和33年に176人でピークを迎えたが、 40年代に入って100人程度になり、 50年代には100人を切るようになった。 その後、 50人程度で推移し、 平成になってからも徐々に減り続けてきた。

 旧下津町と旧海南市が現在の市に合併した17年以降は、 児童が他地域の学校に通うようになり、 激減した。 現在は3年生1人、 5年生2人、 6年生3人の計6人が通う。

 同校は地域住民に愛され、 支えられてきた。 運動会や学芸会などの行事では住民も一緒に交流し、 校舎の改築時などには住民や出身者が備品を寄贈した。 50周年時には祝いの歌が作られ、 その後、 校歌として歌われてきた。

 記念行事では、 男声合唱団 「ほえーる」 がゲスト出演する他、 昭和51年に100周年記念イベントを開いた際の8㍉フィルムの観賞、 全員による校歌斉唱などが予定されている。

 同校で平成13年から教頭を4年間、 22年からは校長を務めている谷口校長 (56) は 「学校がなくなり本当に寂しいが、 地域の子どもをこれからも見守っていきたい」 と話している。

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