書画家の太山さん、自衛隊に作品贈る

田中太山さん
隊員らが見守る中、 思いをしたためる太山さん

 本紙連載でおなじみの県出身の書画家・田中太山さん (33) が21日、 和歌山市築港の自衛隊和歌山地方協力本部 (三上繁本部長) で書画の制作実演を行い、 作品を同本部に寄贈した。 10日の入隊・入校激励会で配布した太山さんデザインのマグカップとパンフレットが好評だったため、 同本部がロビーに掲示しようと依頼した。

 太山さんは、 1・4㍍×1・5㍍の和紙に墨と筆で 「道」 と大きく書き、 「手と手をつなぎ、 心をむすび、 この道を行く。 未来を目指して、 果てしなく。 和歌山県、 我等ひとつ、 ずっとひとつ」 と言葉を入れた。

 制作を見つめていた県内6事務所の隊員約50人は、 「道」 の部首 「しんにょう」 が和歌山県の海岸線になっていることに驚きと感嘆の声。 三上本部長 (51) は 「まさにわれわれの心を書いてくださり感謝します。 ここに置き、 これを日々思いながら業務させていただきたい」 と話した。

 太山さんは「優しさとか思いやりは、 人と触れ合う中で自然と生まれてくると思います。 私の作品でちょっとでも意識してもらえたら。 書かせていただき感謝です」と話した。

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