4割減の8万人 昨年の外国人宿泊客

 県がまとめた県内への平成23年中の外国人観光客数 (宿泊者) は、 東日本大震災と福島第一原発事故が大きく影響し、 前年比4割減の8万338人と大幅に減少した。

 観光交流課によると、 宿泊者数は和歌山市が前年比19%減の6056人に対し、 高野町が58・8%減の1万7281人、 那智勝浦町が44・1%減の1万1270人、 田辺市が51・5%減の1217人と主に紀南地方で大幅に減少。 日本政府観光局の発表では、 全国の外国人訪問客数は前年比27・8%減となっており、 県内は全国的に見ても大きな影響を受けている。 月別で見ると、 東日本大震災が発生した3月から10月にかけて前年同月を顕著に下回り、 11月以降は盛り返している。

 日帰り客259万人減 同年中の日本人観光客を含む県内への宿泊客は前年比75万2000人減の433万9000人、 日帰り客は259万8000人減の2327万8000人とともに大きく減少した。

 和歌山市への観光客数は前年比5・7%減の548万6100人だったのに対し、 旧龍神村は同25・2%減の44万5700人、 旧本宮町は35・3%減の98万3100人、 那智勝浦町は21・8%減の115万5900人とこちらも紀南地方の大幅な減少が目立った。

 観光振興課は 「東日本大震災、 台風12号の影響が大きく、 主要観光地の観光客が減少した。 特に紀南地方の影響が大きいが、 官民一体の取り組みにより、 12月から観光客が戻り始めている」 と話している。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧