塩麹が人気 海南の「とれたて広場」


塩麹の前段階である米麹を作る工程

 海南市重根のJAながみねファーマーズマーケット「とれたて広場」で、マスコミなどで取り上げられ大ブームとなっている話題の調味料「塩麹(しおこうじ)」が販売され、一日限定50個が売り切れるなど人気を博している。

 紀美野町毛原宮のJAながみね美里農産加工所ではブームに乗って、昨年11月ごろから試験的に生産。毎月第2、4土曜日にとれたて広場の店頭で販売し、24日からは店内での販売も始めた。
 同加工所では、同市の米を使用し、米麹をつくる。蒸した米に麹菌を混ぜ、それを2日間40度に保たれた「室(むろ)」で寝かせ、発酵させるなどして、金山寺みそや田舎みそを造る。その米麹を塩麹に活用した。

 塩麹は米麹1㌔に対し、塩300㌘と水1㍑を混ぜ、手でもんで約10日間、常温保管する。完成品は400㌘、500円で販売する。鍋料理や焼き魚、漬け物などさまざまな料理に使え、生産者内でも「まろやかになり絶品」と好評だ。販売時は料理レシピを載せた用紙も一緒に配布している。

 和歌山市の寺西佳桜子さん(65)は「テレビで話題なので一度使ってみたかった。日本料理に使ってみたいです」、大阪市弁天町の好井武子さん(63)は「お店を開いており、塩麹で新メニューを作ろうと思ってます」と話していた。

 同加工所職員の中谷康弘さん(56)は「素材の持っている風味がふんわり、まろやかになる。ぜひ味わってほしいですね」と笑顔で話している。

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