紀伊中にSON自販機設置 公立校で全国初

スペシャルオリンピックス日本(SON)・和歌山
自動販売機設置を喜ぶアスリートや学校関係者

 知的発達障害のある人たちのスポーツを通じた社会参加を応援する 「スペシャルオリンピックス日本(SON)・和歌山」 (平阪佳久会長)を支援しようと、 和歌山市立紀伊中学校(同市北野、 明渡大承校長)に27日、 飲料の自動販売機が設置された。
 同校がSON和歌山の活動に賛同し実現。 設置に協力したコカ・コーラウエスト㈱によると、 公立学校への設置は全国で初めて。 県内では7台目。 商品を購入することで、 売り上げの一部が活動資金に充てられる。

 設置場所は校門を入ってすぐの渡り廊下脇で、 外部から訪れる人にも目に付きやすい。 明渡校長(59)によると、 同校区内には県立紀伊コスモス支援学校や県立盲学校などがあり、 普段から交流も多いため、 同校の生徒は障害者への理解が深いという。

 この日はSON和歌山のアスリートらも訪れ、 生徒らと共に設置を喜んだ。

 同校2年生で剣道部副主将の掛井友輝央君(14)は 「同じスポーツ選手で頑張っていることを知って、 自分も見えないところで応援したいと思った」、 と笑顔。 SON和歌山の山下敬之事務局次長(46)は 「今後も県内の企業や学校に支援の輪が広がっていけばうれしい」 と話していた。

 設置などの問い合わせはSON和歌山事務局(℡0736・37・3623)。

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