性犯罪抑止へ 鉄道警察隊が女性隊員登用
笑顔で啓発グッズを手渡す加藤さん
電車でのちかん行為などの性犯罪を抑止しようと、 県警本部は本年度、 鉄道警察隊に数年ぶりに女性隊員を登用した。
地域指導課によると、 これまでの3人専属勤務体制から7人体制に強化した。 生活安全企画課で女性のストーカーやDV被害などの業務をしている女性4人が兼務。 被害に遭った女性が相談しやすい体制づくりを図っている。
鉄道警察隊の女性隊員4人は1日、 同日開業した南海本線 「和歌山大学前駅」 で正しいマナーを呼び掛けるチラシなどを配布。 同駅から和歌山市駅までの列車に乗り、 警戒活動を行った。
初の女性副隊長となった加藤志保警部 (38) は 「警察官というと男性のイメージがあるかもしれないけれど、 女性署員がいることで女性が声を掛けやすくなるのでは。 犯人を検挙することが性犯罪の予防につながれば」 と話している。
同課によると、 平成23年中の県内列車内での性犯罪の検挙は、 ちかんや盗撮による迷惑防止条例違反が2件、 公然わいせつが1件だった。
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