旧仁義小校舎活用へ 海南市政懇談会


仁義地区から始まった市政懇談会

 海南市の市政懇談会が9日、 同市下津町引尾の旧仁義小学校体育館で開かれ、 地域住民ら117人が出席した。

 昨年の約2倍の参加があり、 市政への関心の深まりがうかがえた。 この日は初日で、 5月15日まで市内17カ所で順次開かれる。

 市からは神出政巳市長をはじめ、 幹部職員ら約10人が出席した。 本年度は市の基本的な方向性を定める 「第1次総合計画後期基本計画」 が始まる年で、 同計画内容や予算編成などの説明があった。

 昨年の質疑応答では、 住民が 「廃校した小学校を活用し、 学校の象徴を残すような取り組みをしてほしい。 地域のコミュニティーの場としてベンチやあずまやなどがあれば」といった意見が出ており、ことしは 「進捗(しんちょく) 状況はどうなっていますか」 と質問があった。

 神出市長は 「昨年よりもたくさんの人が出席してくれ、 熱意を感じた。 活用については検討中だが、 25年度には必ず設置できるよう取り組んでいきたい」 と回答した。

 百垣内の区長で、 仁義地区連合自治会長の児玉真英さん (70) は 「建物そのものがなくなるのは寂しい。 市長から前向きな回答があり、 とてもうれしい」 と話していた。 他にも市議会議員の報酬、 海南合同宿舎の戸数などについて質問があった。

 同校は少子化に伴う学校再編により、 平成21年度に市立加茂第一小学校へ統合。 22年度に市立加茂第一小学校と市立加茂第二小学校が統合し、 市立加茂川小学校となった。

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