深海の珍しいカニを初展示 自然博物館

オオエンコウガニ
生体の受け入れは初めてのオオエンコウガニ

 県立自然博物館(海南市船尾)は27日から、深海に生息するカニ 「オオエンコウガニ」 を展示する。 深い海に生息するため捕獲されるのは珍しいことで、 同博物館では生体の受け入れは初めて。

 同博物館によると、 有田箕島漁協の漁師が18日に、 白浜沖の水深330㍍ほどで底引き網をしていたところ、 引っ掛かったという。

 このカニは、 東京湾以南の水深80~1100㍍に生息し、 底引き網などでまれに捕獲される。 全国で年間100匹も流通しないといい、 県内では捕獲された記録はほとんどないという。 体は茶色がかった肌色をしている。

 今回捕獲されたのはメスで、 甲の長さ19㌢、 甲の幅21㌢、脚を広げた幅は約80㌢。 重さは約3・5㌔で、 この種類のカニの中では大きい方という。

 同博物館は 「同じ水槽には世界最大級のタカアシガニがいますが、 オオエンコウガニは普段お目にかかれないものなので、 ぜひゴールデンウイークにでも見に来てください」 と話している。

 同博物館は今後、このカニを飼育展示するという。

 詳しい問い合わせは同博物館 (℡073・483・1777)へ。

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