紀陽銀行ハートビーツ2連覇 GES杯バスケ


 

 県バスケットボール協会主催の第8回GES杯・第66回春季大会が、 3日から6日まで和歌山市中之島の県立体育館で開かれ、 男子はD―ride (ディー・ライド) が3連覇を飾った。 女子は昨年、 紀の国わかやま国体を視野に誕生した紀陽銀行ハートビーツが、 評判通りのパワーを発揮して他を圧倒、 2年連続で優勝カップを手にした。 男女優勝チームはともに初出場から無敗記録を更新中で、 近畿や全国大会の新たなステージでの活躍が期待される。

 ◇男子決勝
 D―ride71(22―18、13―10、17―12、19―10)50和北クラブ
 大会には高校生、一般を含め男子20、女子14チームが参加。4日間にわたりトーナメントで熱戦が繰り広げられた。

 男子決勝は、初芝橋本や和工のOBが中心になり3年前に結成されたD―rideと和歌山北クラブが対戦した。開始早々からD―rideが大竹の連続3ポイントシュートで好スタートを切り、和田や宮村らのシュートで得点を重ねた。和北クラブも中盤から反撃、17―16と1点差まで詰め寄ったが、勝負どころで着実にシュートを決めるD―rideの巧さに追い付くことができず、22―18で第1クオーターを終えた。

 D―rideは司令塔の田原や上野を軸にリードを広げ、後半は動きを止めずにリバウンドを狙う和北クラブに反撃の隙を与えず、71―50で3連覇へのプレッシャーを吹き飛ばした。

 武田コーチは「3年目を迎え、やっとチーム全体でゲームができるようになった。これからも無敗記録を更新したい」と意欲を見せた。

 ◇女子決勝
 紀陽96(26―8、19―4、22―12、29―10)34VIP
 女子は初戦から2試合連続で100得点以上を挙げた紀陽銀行と、準決勝で和北の高校生チームを破ったVIP・ANGLESが決勝で顔を合わせた。

 先に得点を奪ったのはVIPで、川嵜、伊藤の連続シュートで4点をリードしたが、紀陽銀行は広倉の3ポイントシュートでリズムをつかむと藤口、三矢、青山と次々シュートが決まり、第1クオーターを26―8と大きくリードした。第2クオーターに入っても紀陽銀行が攻守にわたって優位に展開。VIPは残り時間1分になるまで、まったく得点できなかった。

 後半も紀陽銀行はスピードを生かし、三矢や安田が相手ディフェンスを振り切りフリーでシュートする場面も多く、96―34で圧勝した。

 小野コーチは「相手のセンターが大きく、リバウンドが思うように取れない場面もあったがオフェンスは水物だ。ディフェンスに重点を置き、1クオーター10点以内と指導している。近畿でも常に優勝を目指して頑張る」と力強く話した。
 優勝メンバーは次の皆さん。

 《D―ride》コーチ=武田真和▽主将=上野慎治▽選手=田原一磨、森脇侑介、大岡廣輝、大竹拓哉、小田健一、和田直太、三田一磨、宮本誠士、大黒誠二、宮村悠、山西巧真、布居怜

 《紀陽銀行ハートビーツ》コーチ=小野利充▽主将=安川明穂▽選手=広倉千夏、三矢紗由季、青山詠美、前川綾香、菅沼夏菜、高橋咲、神谷知里、武内彩乃、宮内智子、藤口由加里、安田理佐

結果 
 【男子】準々決勝=D―ride76―51North・Tech・Stars▽御坊BBC54―46REUNION▽和歌山北クラブ78―71LAISSEZ・FAIRE▽和歌山教員82―73REAL・MAD・RISE◇準決勝=D―ride84―65御坊BBC▽和歌山北クラブ103―74和歌山教員

 【女子】準々決勝=紀陽銀行146―20市和歌山高▽JOIN・US67―47和歌山北クラブ▽VIP・ANGLES74―48Chums▽和歌山北高60―59RED・STER◇準決勝=紀陽銀行131―30JOIN・US▽VIP・ANGLES75―58和歌山北高

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