戦う姿勢で経済復活を 消費増税前に対策徹底

岸本 周平

 社会保障と税の一体改革法案に関しては、 衆議院に特別委員会が設置され、 5月中旬から審議が行われる予定です。 私も、 特別委員に任命されました。 責任重大です。 消費税についてはいろんな考え方があり得ます。 しかし、 これ以上子どもや孫に借金のツケを先送りすることは許されないのではないでしょうか。 おじいちゃん、 おばあちゃんと子ども夫婦、 孫と一緒にファミリーレストランで楽しく食事をして、 「ああ、 おいしかったね」 と言って、 3歳の孫に請求書を回す大人はいません。 しかし、 政府という仕組みの中ではそれが可能です。

 今、 子どもの肩にも一人800万円の公的借金が乗っています。
そもそも消費税を充てる約束の 「年金、 介護、 75歳以上の方の医療」 の費用が今年度17兆円あります。 その内、 今は7兆円しか消費税でまかなえていません。 差額10兆円が借金です。 このような状態が長続きすることは不可能です。 いつかは消費税のお願いをしなければなりません。 しかし、 その前にやるべきことがあります。

 国会議員の定数削減、 歳費のカットや国家公務員の給与カット、 天下り廃止など更なる行政改革も必要です。 また、 引上げの際には低所得者対策や価格転嫁策に万全を期すべきは当然です。 その上で、 私が何より重視しているのは 「経済の好転」 です。 今回の法案も 「経済の好転」 を条件にしました。 政府は日銀と協力して、 経済を好転させるために、 デフレや円高対策を徹底すべきです。

 しかし、 何よりも日本経済がアニマル・スピリッツを取り戻すことこそが大切です。 そのヒントはNHKの朝ドラ「カーネーション」 にありました。 3月に終わったのが残念なくらい、 見ているだけで、 元気のもらえるすごい番組でした。

 番組の次女のモデルはコシノジュンコ先生。 ジュンコ先生とは、 主治医が私の広瀬小・城東中・桐蔭高の先輩というご縁で30年以上のお付き合いです。 その間、 ご主人の鈴木弘之さんともどもご指導をいただいてきました。 プリンストン大学に留学中もご夫婦がニューヨークに来るたびに、 和食レストランに連れていってもらってました。

 2005年夏、 初めて挑戦した衆議院選挙にもお二人で選挙の応援に来てくださいました。 その時、 なんと、 なんと小篠綾子さん、 「お母ちゃん」 も応援に来てくれました。 すんません、 それでも落選。 落ち込んでいたら、 9月の岸和田だんじり祭りに招待してもらいました。 小篠洋裁店の二階でだんじりを見て、 あの 「お母ちゃん」 に励まされたら、 元気が出てきました。 残念ながら、 翌年のだんじりには 「お母ちゃん」 は亡くなっておられましたが、 私は毎年、 だんじりに通っています。 今でも、 元気な 「お母ちゃん」 の声が聞こえるような気がします。

 私たち一人一人が、 小原糸子さんこと小篠綾子さんような前向きな戦う姿勢になれば、 日本経済も本当の意味で復活するのではないでしょうか。

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