フェンス設置で意見対立 磯の浦の駐車場


一部住民が安全面について指摘しているフェンス

 磯の浦海水浴場(和歌山市磯の浦)の駐車場に設置されたフェンスをめぐり、管理者(磯の浦海水浴場管理運営委員会)と一部住民が安全対策について意見が対立していることが同地区への取材で分かった。

 問題の発端になったのは、駐車場の陸側に張られた延長約200㍍、高さ1・2㍍のフェンス。管理者は、昨年に同場所に道路が完成したことを受け、自動車の整列駐車と、歩行者の安全を考慮しフェンスを設置した。管理者側は「これまでの歩行者が縦横無尽に行き来できる状態では今後必ず事故が起こる。安全性は向上する」との見解を示しているのに対し、住民側は「多い時には2~3万人が訪れる。津波が来たら、フェンスを乗り越えられない子どもや年配者は巻き込まれる」と危険性を指摘する。

 占用許可を出す県は取材に対し「フェンスに避難誘導を促す看板を設置するので問題はない」としながらも「住民との話し合いで危険と判断すれば、出入り口を増やすなどの指導を委員会に提言していく」と柔軟に対応する考えがあることを示した。

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