金環日食 ユーストリームでライブ中継


「金環は東の方向30度の位置です」 と吉住特任助教(和大内ドームシアターで)

 和歌山大学宇宙教育研究所は21日、 東海大学などと連携し、 この日の朝日本各地で見られる天体ショー 「金環日食」 の様子を動画サイト 「Ustream」 (http://www.ustream.tv/) でライブ中継する。 中継地点は札幌から鹿児島までの7地点。 気象庁が17日午前現在発表している当日午前の天気は、 北海道中部から東北が 「晴れ」。 関東から西にかけては 「曇り」 の予想。 和歌山が曇りでもどこかの日食の映像を楽しめそうだ。

 東海大学はことし 「金環日食観測プロジェクト2012」 を企画。 関西は和歌山大学に協力を依頼した。 同大は学内のグラウンドにハイビジョンカメラを設置し、 日食の動きを追う。

 同研究所によると、 当日、 和歌山市では午前6時16分24秒から少しずつかけ始める。 月と太陽がほぼ重なるのは7時27分00秒から3分41秒間。 位置は東の方角で地上から30度の角度で見ることができるという。

 海外4カ所で日食観測の経験がある吉住千亜紀特任助教 (42) は 「好きな人は南極にでも追い掛けて行くほど。 和歌山で見られることは奇跡に近い。 皆さんに楽しんでほしいですね」 と話している。

 月の直径は太陽の400分の1。 月と太陽がほぼ同じ大きさで重なる金環日食は、 月と太陽の距離が月と地球の距離の400倍に離れていることで起こる現象。 同研究所によると、 県内で金環日食が観察できるのは282年ぶり。 前回は1730年の徳川吉宗の時代という。 次回は2095年11月。

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