母国の小学校に教材贈る ラオス出身の和大院生


大学で研究に励んでいるプッタワンさん

 東南アジア、 ラオス人民民主共和国出身の和歌山大学大学院生ドウアンピラー・プッタワンさん (25) は、 母国の小学校に教材を贈るなど、 日本からの教育支援活動に取り組んでいる。 日本で分析化学や環境を学ぶにつれ、 「子どもの頃から環境問題についての正しい知識を身に付けることが重要」 と感じるようになり、 教材が不足しがちな母国の子どものために活動を始めた。

 プッタワンさんは水質環境保全分野を学ぼうと、 ラオス国立大学に進学。 さらに最先端の環境汚染対策の技術を身に付けるため、 日本政府の国費留学生として平成18年に来日した。 現在はロータリークラブ (RC) の米山記念奨学生として和歌山西RCの支援を受けながら、 勉学と研究に励んでいる。

 プッタワンさんの活動には同RCや同大学院公認の留学生支援グループ 「WINコンコード」 も賛同し、 資金面などで協力。 プッタワンさんは昨年9月に帰国し、 ビエンチャン首都の小学校10校に世界地図ポスターなどの教材を届けた。

 プッタワンさんは 「より良い環境で教育を受けることで、 母国の子どもたちに社会知識などを自主的に学ぶ姿勢を身に付けてもらいたい。 『夢と希望を持って未来に歩もう』 と伝えていきたい」と話している。

 今後、 プッタワンさんは市内のRCの例会で活動を紹介するなどして広く協力を呼び掛けていく。 支援についての問い合わせは和歌山西RC (℡073・432・1654)。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧