上名手小に緑化功労賞


学校林で林業体験をする児童

 森林を守る活動が顕著だった団体などを表彰する県の 「緑化功労賞」 に、 紀の川市立上名手小学校 (同市江川中、 長谷弘司校長) が選ばれた。 表彰式は20日、 「わかやま森林と樹木の日記念行事」 (田辺市) の中で行われる。

 本年度施行された 「和歌山の森林及び樹木を守り育てる条例」 に基づく顕彰制度で、 花王㈱和歌山工場 (和歌山市) と共に選ばれた。

 同校は学校から車で約15分の所に学校林があり、 下草刈りや間伐などを親子3代にわたって続けている。 農林水産省 「学校林整備・活用推進事業」 の研究指定を受けた平成17年以降は、 環境学習やネイチャーゲームなどに力を入れ、 児童の豊かな人格育成に取り組んでいる。

 また学校林は 「憩いの場所」 とし、 仮設トイレや遊歩道の整備にも取り組んできた。 学校林の活動は同校の教育の柱の一つとなっている。

 上名手地区では昭和14年に学校林をつくろうと計画。 翌年3月に植樹した。 広さは約3・1㌶で、 地域住民らが学校林の世話をして育った木を業者に売り、 その費用で学校の設備を整えてきた。

 長谷校長は 「地域や保護者の方々の思いが学校林につながっている。 皆さんに感謝したい」 と話している。

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