新粉河中学校が起工 来年7月完成へ


玉串をささげる中村市長

 耐震性の低さなどに伴う紀の川市立粉河中学校(同市粉河、貴志康弘校長)校舎移転改築工事の安全祈願祭と起工式が30日、同市粉河の建設用地で行われた。

 祈願祭は粉河産土(うぶすな)神社が神主を務め、約100人が出席。起工式で中村愼司市長は「新校舎の完成を心待ちにしている。子どもたちや地域の皆さまが安心して暮らせる施設になるよう期待したい」とあいさつした。貴志校長は「安全で安心な学校を建てていただけることはうれしいこと」と話していた。

 新校舎は鉄筋コンクリート3階建て、延べ床面積5998平方㍍。普通教室が17室、図書室や音楽室などの特別教室が12室ある。エレベーター1基を備え、校舎中央には吹き抜けの「光庭」を設置する。平成25年7月10日完成予定。総事業費は約22億円。

 設計・監理は㈱大建設計(本社=東京都、平田義秀社長)、施工は大日本土木㈱和歌山営業所(和歌山市広道、石川浩二所長)。

 一方、移転を反対している「粉河中学校の教育環境を守る会」は同日、式の会場近くでのぼりを掲げ、拡声器で反対の意を訴えた。会員は「環境や財政面で問題点がたくさんある。よく移転工事に踏み込めたものだ」と話していた。

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