県立図書館の上映会リニューアル


サプライズで映画に詳しいかよんさんも登場

 「映画文化を県民に広めよう」 。 和歌山市西高松の県立図書館文化情報センター (谷口義彦センター長) は5月30日、 これまで開いてきた上映会 「図書館映画会」 の趣向を変え、 新上映会 「ぶんじょう名画シネマサロン」 をスタートさせた。 谷口センター長 (52) は 「映画文化を大事にする人が集まり、 大きいスクリーン、 音響で、 映画の醍醐味 (だいごみ) を味わえる機会になれば」 と期待を寄せている。

 名称は、 より文化情報センターを身近に感じてもらおうと略して 「ぶんじょう」 とし、 リラックスして映画を楽しんでもらおうと 「シネマサロン」 と命名した。

 上映会は平成22年度に2回、 23年度に3回開催。 本年度からは映画を上映するだけでなく、 映画を愛する人たちが集まって感想などを語り合える場にと趣向を変えた。

 会場のメディア・アート・ホールは200インチのスクリーンとホール用の音響設備が整っており、 本年度は春・夏・秋・冬の4回の開催を予定。 毎回100人超の来場者数の定着を目指す。

 初回のこの日は約50人が巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の出世作 「青春群像」 を鑑賞した。 来場者は懐かしいモノクロ映画の世界に酔いしれた。

 上映後には、 バナナエフエムの番組 「Ci nematic flow」 でDjを務め、 映画音楽を届ける、 かよんさんがサプライズゲストとして登場。 かよんさんは今回上映した作品やフェリーニ監督自身の紹介を交えながら映画について語った。

 初めて訪れたという和歌山市内の男性 (58) は 「映画館で扱わない作品に触れられて良かった。 多くの人に知ってもらいたいね」 と話していた。

 次回は7月28日。 平和学習を兼ねて親子向けの映画を上映する予定。

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