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和歌山さんぽみちプロジェクト

「甘露」のような味わい NEXCO西の天然水「高野のしずく」

高野のしずく

 先日、 山陽自動車道の、 とあるサービスエリアを利用した。 喉が渇いていたので飲料水のコーナーへ。 すると 「高野のしずく」 と書かれたミネラルウォータがあった。 手に取ってみると、 世界遺産・高野山麓でくみ上げた天然水であるという。

 西日本高速道路サービス・ホールディングス㈱と西日本高速道路ロジスティックス㈱は、 ことし3月1日から、 NEXCO西日本管内のサービスエリアとパーキングエリア計98カ所と通信販売で、 かつらぎ町で採水した天然水を商品化し販売している。 価格は500㍉ペットボトルが1本100円 (税込み) だ。 商品化の理由は、 NEXCO西日本グループが高野山に所縁があるからだという。

 九度山町から高野山へと続く高野山道路は、 昭和29年3月、 和歌山県により工事を着工。 昭和31年4月に日本道路公団 (NEXCO西日本の前身) に引き継がれ、 昭和35年7月完成。 当初は有料道路として開通。 昭和62年に無料化、 平成5年に国道となっている。

 ペットボトルのラベルには天が感じて降らす水= 「甘露」 のような味わいが楽しめると書いてある。 実際に 「高野のしずく」 を、 同乗していた友人らと飲んでみた。 癖のない軟水で飲みやすい。 高野山の風景を思い描くと、 まるで新緑の森から湧き出す湧水を手にすくって飲んでいるような、 爽快だが少し厳かな気持ちになれた。 NEXCO西日本グループが薦める、 高速道路沿線の地域の特色を生かした商品開発は、 地域の魅力発信に貢献している。
        (次田尚弘/広島)