和歌山ビクトリーズV ヤングリーグ・全日本選手権和歌山県予選


全員野球で4年ぶりの代表を勝ち取った和歌山ビクトリーズ

 ヤングリーグ全日本少年硬式野球連盟の第20回全日本選手権大会和歌山予選が、このほど日高川町の南山球場で行われ、和歌山ビクトリーズが4年ぶりの優勝を飾った。和歌山ホークス、打田タイガースとの全国切符を懸けた三つどもえの対戦は、原田、津森の両エースを軸に安定した守りと、全員攻撃で確実に得点を重ねた和歌山ビクトリーズが連勝。7月27日に淡路・佐野球場で開幕する本大会の出場を決めた。

 ◇第1試合

和歌山ホークス 0 0 1 0 0 0 0 1
和歌山ビクトリーズ 0 0 3 0 0 0 X 3

 ◇第2試合

和歌山ビクトリーズ 0 1 2 3 4 1 0 11
打田タイガース 1 0 2 0 4 0 0 7

 攻守にわたる実力がありながら、春先は調子に乗れなかったビクトリーズだが、5月の大会で以前大敗した兵庫伊丹に雪辱したのが、チームのムードを盛り上げ、ナインも勢いに乗って今回の予選に臨んだ。

 初戦のホークス戦は3回に失策がらみで相手に1点の先制を許したが、その裏ビクトリーズは土井稔、奥村の連続四球で2死1、2塁とし、主砲中村の左翼線適時打、上続の左越え2塁打で一気に3点を挙げ逆転した。

 リードをもらった先発の原田は、安定したコントロールで4回以降ホークス打線を1安打に抑え、2点差を守り切った。

 タイガースとの2回戦も、初回に先頭の樫葉に左越え2塁打を浴びたのがきっかけで1点を先取されたが、ビクトリーズは2回、2死1塁から先発のマウンドを任された津森が自らの中越え3塁打で同点とした。3回には松本の左翼線を破る3塁打を足掛かりに2点を加えた打線は、長打攻勢で4回に3点、5回に4点を追加した。

 春季大会代表のタイガースも、粘り強い本領を発揮。5回に4点を返し2点差に迫ったが、ビクトリーズは6回、1死2、3塁から岡本が投前に絶妙のスクイズを決め、タイガースを突き放した。
序盤からシーソーゲームとなったが、ビクトリーズの津森は、力強い投球を披露。最終回はタイガース打線を3者凡退に仕留め、待望の全国切符を手にした。

 ビクトリーズの丸山監督は「勝ちたいという選手たちの気持ちが一つになった結果だ。全国では県代表としてベスト4以上を目指す」とし、久保主将も「グラウンドの選手も、ベンチの選手もみんなよく声が出て、とてもいい雰囲気だった。全国でもチーム一丸となって全力プレーで頑張る」と闘志を燃やした。

【ビクトリーズナイン】
 代表=竹中利幸▽監督=丸山耕司▽コーチ=西田照行、西幸二▽主将=久保海斗▽選手=原田理央、中村恒輝、田村誠悟、津森宥紀、上続崚太、三塩幸太郎、西柊平、岡野瑞生、藤上昂生、奥村将幸、立石将馬、土井和昂、森祐貴、川口修平、鳥井崇司、中澤駿文、上村蓮、上野優人、岡本響介、斎藤銀次郎、市道海登、土井稔之、沖田竜太郎、近藤勇飛、松本侑也、石井悠斗、土谷龍之介、馬場薗隆司、向春樹、中前方志、坂口湧麻、藤井風太、有本魁斗、吉田将吾、平松拓也、古田光、岡本拓也、田村仁、山本凱士、栗本裕矢

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