役員改選請求を否決 和歌山県漁連


 役員改選をめぐり混乱が続いてきた県漁業協同組合連合会は12日、臨時総会を県庁で開き、一部会員が提出していた役員改選請求を反対多数で否決した。当初は可決される情勢だったが、糠善次・前会長が11日に辞任したことを受け、反対に回った会員がいると見られている。

 臨時総会は5月21日にも県漁連で開かれたが紛糾し、議決を行わないまま閉会。今回は混乱を避けるため、県庁での開催となった。

 県漁連事務局などによると、今回は会員25人のうち24人が出席(書面出席3、委任出席4を含む)し、役員改選請求は賛成9、不賛成13、無効1で否決された。糠前会長は出席せず、採決の前に理事から弁明があったという。

 臨時総会終了後、会見した亀井睦弘代表監事は、一連の混乱について「正会員、組合員に深く陳謝する。水産業は低迷しているが、新会長を選んでもらい、いい方向に進んでほしい」と述べた。

 県漁連の監事3人は、5月21日の総会の議事進行を妨げたとして、糠会長らを県警に告訴していたが、亀井代表監事は「会長を辞職し、反省もしているのではないか」と述べ、告訴を取り下げたことを明らかにした。

 新会長は今後、現在の理事11人の中から互選で選ばれる。任期は前会長の残任期間の平成26年6月までとなる。

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